クラフトビールとは?-初心者必読|発祥や生ビール・地ビールとの違いまで解説
2021.10.12
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近頃、人気が急上昇している「クラフトビール」。
種類が豊富で飲みやすいものも多いため、ビール離れしている若者からも支持されています。
「クラフトビールってよく聞くけど、一体なんなの?」
「飲んでみたいけど、種類が多すぎて選べない…」
そんなクラフトビール初心者のために、この記事ではクラフトビールについて徹底解説!
クラフトビールの発祥や生ビール・地ビールとの違い、種類や楽しむコツなどを紹介します。
INDEX
《初心者必読》クラフトビールとは?
クラフトビールとは、小規模のビール工房がつくったビールのこと。
多種多様なものが多く、個性豊かなブランド・味わいがあるのが特徴です。
そこにしかない味に出会えるのが、クラフトビールの魅力。
それぞれのビールのもつ味わいや風味、香りはさまざまで、新たな発見や飲み比べの楽しさを味わえます。
さまざまなクラフトを飲み比べてみるもよし、ビール好きの方へ贈っても喜ばれるはず。
クラフトビールは他のビールと何が違うのか
「地ビール」や「生ビール」など、ビールにはクラフトビール以外にもさまざまなものがありますよね。
「いろいろありすぎて、違いがよくわからない」なんて方もいるのではないでしょうか。
ここでは他のビールはどんなものなのか、クラフトビールとは何が違うのかを解説します。
地ビールとの違い
地ビールとクラフトビールは、ほとんど同じようなもの。
どちらも、小規模のビール工房でつくられているビールを指します。
違いをあげるとすれば、地ビールは「地域の名産」「お土産」といった要素が強めかも。
クラフトビールの発祥・歴史
クラフトビールが誕生したのは、1994年ごろ。
規制緩和により、小さな醸造所でもビールがつくれるようになったのをきっかけに、珍しいビールやご当地のビールが一気に増えました。
地酒にちなんで「地ビール」と呼ばれるようになり、町おこしとした一大のブームに。
しかし、当時は未熟な醸造技術でつくられていたものも多かったため「地ビール=美味しくない」というイメージがついてしまい、ブームも廃れてしましました。
しかし一部の醸造所は、ブームを過ぎた後でも、試行錯誤地を重ねていきます。
そして次第に、世界レベルで評価される高品質なビールをつくれるようになりました。
2000年代、アメリカでクラフトビールが人気を集めるようになった頃、今までの地ビールとの差別化をはかるため、新しく「クラフトビール」と呼ばれるように。
「クラフトビール」は、割と新しい呼び名なんですね。
生ビールとの違い
ビールは基本的に、以下のような工程でつくられています。
1. 原料選び | ビールの主な原料は「モルト(麦芽)… 大芽を発芽させたもの」「ホップ」「酵母」「水」の4つ。 |
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2. 製麦 | 大麦を水に浸して発芽させ、乾かして根っこを取ります。 |
3. 仕込み | 粉砕したモルトをお湯に混ぜ、おかゆ状態の「もろみ」に。 もろみをろ禍して、クリアな液体「麦汁(ばくじゅう)」に。 麦汁にホップを加え煮沸し、香りや苦味を加えます。 |
4. 発酵 | 冷ました麦汁に酵母を加える。 そうすることで、発酵が起こりアルコールと炭酸ガスができます。 |
5. 熟成 | 熟成タンクに移し、さらに低温で発酵させる。 この工程によって、味がまろやかに美味しくなります。 「後発酵」「第二発酵」とも言う。 |
6. ろ過 or 熱処理 | 残った酵母をろ過するか、熱処理で殺して働きを止めます。 |
7.パッケージング | 樽・缶・瓶に詰めて、完成! |
生ビールは、製造工程の6番目で熱処理をせず、ろ過でつくられた生のビールのこと。
樽からジョッキに注ぐものを生ビールだと思っている方も多いですが、瓶や缶のビールでも熱処理していないものは生ビールと呼びます。
昔は熱処理したビールが多かったものの、現在ではろ過の生ビールが一般的。
クラフトビールの場合、酵母をろ過しない「無ろ過」のものも多くあります。
ドラフトビールとの違い
ドラフト(draft)は、樽から”汲んだ”という意味の言葉。
つまりドラフトビールは、樽から直接汲んだビールのこと指します。
これは日本に限った話ですが、樽に入ったビールは非加熱状態であることがほとんどでした。
そのため日本では、ドラフトビールは生ビールと同義語として扱われています。
ちなみにビールの本場ドイツでは、非加熱であろうと瓶・缶ビールはドラフトとは表現しません。
「熱処理をしているか」ではなく、本来の意味である「樽から汲んでいるか」が判断基準になっているようです。
ラガービールとの違い
ビール製造工程の3番目で行う「発酵」の方法は、「上面発酵」「下面発酵」「自然発酵」の3つに分けられます。
上面発酵 | 古くからのビールの造り方。 酵母が麦汁の表面に浮き上がっていく。 常温〜やや高温で発酵し、発酵期間は3〜4日。(その後の熟成期間は約2週間) |
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下面発酵 | 中世以降始まった造り方。 酵母がタンクの底に沈む。 5度前後の低温で発酵し、発酵期間は7〜10日。(熟成期間は約1ヶ月) |
自然発酵 | 培養されていない野生酵母を使った造り方。 今では数多くは造られていない。 ベルギーの「ランビック」が有名。 |
私たちが普段飲んでいるビールのほとんどは、「上面発酵」か「下面発酵」のどちらか。
ラガービールは「下面発酵」でつくられたビールを指します。
日本の主なビールメーカーでも特に人気なのが、ラガービール。
クラフトビールには、多種多様なラガービールがそろっています。
市場規模からみるクラフトビール人気
国内のビール販売量は減少傾向にあり、この10年で4割ほど減りました。
チューハイやハイボールなど、消費者の選択肢が増えたことや、新型コロナウイルスの感染拡大で飲食店の利用が急激に減ったのが要因です。
ビールの市場が縮小するなか、クラフトビールは消費量が拡大。
今後もまだまだ伸びる余地が大きいため、ビール類市場の再活性化への切り札ともいわれています。
出典:KIRIN’s Facts #01 クラフトビールとは
クラフトビールが人気である3つ理由
ここでは、クラフトビールが人気を集めている理由をまとめました。
種類が豊富
クラフトビールは国内だけでなく、海外でもたくさんの種類がつられています。
日本国内の醸造所は240ほど、アメリカでは100種類ほどのクラフトビールがつられているんだとか。
自分好みのものに出会えたり、料理に合わせて選べるのも、種類が多いクラフトビールならではでしょう。
飲みやすい
飲みやすい点も、クラフトビールが人気の理由のひとつ。
クラフトビールは、香りもよく飲みやすいフレーバーのものが多いので、ビール離れが進んでいる若者からも支持されています。
ほのかな甘さあるものやフルーティーな香りのものなど、女性にも人気なものが多く登場していますよ。
希少価値が高い
クラフトビールは独立性や地域性を尊重してつくられていることもあり、生産量が限られているものやその地域でしか購入できないものなど、希少なものが多いです。
なかには、季節限定で生産しているものも。
レアなものや限定ものって、非日常感があってなんだか贅沢に思えますよね。
パッケージもおしゃれなものが多いので、SNSに写真をアップする方も増えているんだとか。
クラフトビールの種類
ここでは、クラフトビールの種類について解説します。
ビールの種類は大きく分けて「エール」「ラガー」の2つ
前述したとおり、私たちが普段飲んでいるビールのほとんどは、「上面発酵」「下面発酵」のどちらかでつくられています。
「エール」は、上面発酵でつくられたビールのこと。
芳醇で濃厚な味わいと飲み応えが特徴です。
「エールビールって何?」「他のビールとの違いがよく分からない」という方はまずこちらを!エールビールについてやおすすめのエールビールを紹介しています。
「ラガー」は、下面発酵でつくられたビール。
のどごしが良くすっきり爽快で、ゴクゴク飲めるのが特徴です。
こちらの記事では、エールビールとの違いからラガービールの選び方やラガービールの魅力を紹介しています。
どちらも多様なスタイルがある
ビールの発酵方法は「エール」「ラガー」で大きく分けられていますが、それぞれ多様な種類(スタイル)のものが製造されています。
エール |
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ラガー |
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なかでも世界的に普及しているのは、ラガーの「ピルスナー」というスタイル。
私たちがよく目にする大手ビールメーカーのビールも、ピルスナーなんだとか。
クラフトビールはどんな人におすすめ?
クラフトビールは、以下のような方に特におすすめです。
- お酒好きで、もっといろんなものを味わってみたい方
- 「ビールが苦手…でも挑戦してみたい!」という方
- 自宅で旅行気分を味わいたい方
- 希少な商品・期間限定などに目がない方
- SNS映えする、おしゃれなものをお求めの方
おすすめクラフトビール10選を紹介
クラフトビールは多種多様なため、選ぶ際に悩んでしまう方も多いはず。
以下の記事では、おすすめの国内・海外クラフトビール10選を紹介しています。
クラフトビール初心者の方や「どれを選べばいいかわからない」という方は、ピックアップされた10つのクラフトビールから選んでみてはいかがでしょうか。
クラフトビールを楽しむコツ
ここでは、クラフトビールをより楽しむコツを紹介します。
飲む前に色・香りをチェック
クラフトビールはグラスに注いて、飲む前に色や香りをチェックしてみましょう。
ビールの色は、光に透かしてチェック。
ビールの色の濃淡は、光がどのくらい透過するかの数値によって科学的に細かく分類されているんです。
クラフトビールは香りも個性的。
ワインのように軽くグラスを回すと、ビールの香りがよく広がりますよ。
エールビールは少しぬるめが◎
エールビールの場合、スタイルごとに適温があります。
「キンキンに冷やしたビール」はおよそ5℃ですが、エールビールの香りやコクを存分に楽しみたいなら少しぬるめくらいの温度がおすすめ。
一口ずつじっくりと味わおう
クラフトビールは、一口ずつ味わいましょう。
少しずつじっくり味わうことで、苦み・甘み・酸味などの様々な味わいがグラデーションを描きながら、変化していく様子が感じられます。
グラスにもこだわって
グラスの形状によっても、ビールの味わいは変化しますよ。
ビールの種類や飲み方に合わせて理想のグラスを選ぶと、よりクラフトビールを美味しくいただけます。
居酒屋の定番ともいえる「中ジョッキ」は、ラガービールに最適。
大きく開いた口からほどよく炭酸が抜けていき、爽快な飲み心地を楽しめます。
価格:1,100円
エールビールなら、ワイングラスのような形をしているゴブレットやチューリップ型がおすすめ。
香りがグラスの中に留まりやすいので、香り・味わいをゆっくり味わえるでしょう。
価格:4,937円
ビールと相性の良い料理とともに
クラフトビールは、味わいも千差万別。
好みはもちろん、ビールとの相性がいい料理を選べば、より一層ビールの美味しさを堪能できるはず。
さわやかな香りが魅力の「ペールエール」なら、ハーブで香りを加えた肉料理。
重厚な「黒ビール」には、旨味たっぷりの煮込み料理。
すっきりとした「ベルジャン・ホワイト」には、白身魚や貝料理。
苦味が効いた「インディア・ペールエール(IPA)」には、少し辛さの効いた中華やエスニック料理などが◎。
黒ビールはクラフトビールのイチオシ⁉おすすめの黒ビールを紹介しています。
クラフトビール×おつまみのセットも
迷ったときは、クラフトビールとおつまみのセット商品がおすすめ。
こちらは、岩手県一関のマイスター同士がタッグを組んで誕生した、クラフトビールとソーセージのセットになった「いわて蔵ビール マイスター蔵セット」です。
クラフトビールは、「世嬉の一酒造 株式会社」のビールブランドである「いわて蔵ビール」。
良質の岩手の水に、特殊な処理を加えた波動の高い水で仕込まれた一品で、定評ある上質の味はもちろん、地球環境やからだにやさしいビールに仕上がっています。
定番の「ヴァイツェン」や「ペールエール」などから、好きなビールを選べますよ。
ソーセージは、「一関ミート」。
イベントではあっという間に売り切れてしまうほどの人気商品です。
一関の美味しいコラボで、おうち時間がより有意義なものになるでしょう。
価格:4,350円
出典:楽天市場
クラフトビールは「自宅」も楽しめる?
日本全国のクラフトビールを自宅で気軽に楽しめる「DREAMBEER(ドリームビア)」をご存知ですか?
ドリームビアは、会員制ビール配送サービス。
プロ仕様の家庭用本格ビールサーバーを無料でレンタルでき、お家でできたてさながらのクラフトビールを味わえます。
50社・100銘柄以上と種類も豊富ですよ。
もっと詳しく知りたい方は、話題のDREAMBEERを体験レビュー!家庭用ビールサーバーで本格クラフトビールを楽しもうをチェックしてみて。
まとめ
クラフトビールについて、徹底解説!
クラフトビールの発祥や生ビール・地ビールとの違い、種類や楽しむコツなども紹介しました。
まだクラフトビールを飲んだことがない方は、ぜひ本記事を参考にトライしてみて。
バリエーションも豊かで、飲みやすいものも多くそろうので、ビールが苦手な方でも好みのものがきっと見つかるはず!