お中元のお返しはするべき?お礼状で感謝の気持ちを伝えよう!
2021.06.16
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7月や8月に贈られてくるお中元。
楽しみにしている人も多いかと思いますが、“お返しはするべきなのだろうか”と悩んでいる人も多いと思います。
そこで今回は、お中元をもらった場合、お返しはするべきなのか説明します。
INDEX
お中元をもらったらお返しはするべき?
基本的に、お中元をもらってもお返しをする必要はありません。
お返しではなく、ハガキや手紙でお礼状を書くのがマナーです。
お中元が届いた旨と感謝の気持ちを書いて、お礼状を相手宛に出しましょう。
お礼状の書き方がわからない方にはお中元をいただいたときのお礼状の書き方!9つの例文とともに紹介!の記事で、お礼状の書き方と例文を含めまとめています。
お礼状を書く場合に押さえておくべきこと
書き方によっては、“失礼なお礼状”になる恐れがあります。
そのため、これから紹介する3つのポイントを押さえて、“好印象なお礼状”を作りましょう。
仕事関係の人に送る場合は縦書きで作成する
お礼状を仕事関係の人に送る場合は、“縦書き”で作成しましょう。
なぜなら、古くから改まった文章を書くときは、縦書きがマナーとされているからです。
企業宛にお礼状を書くときはもちろん、上司や先生など個人宛に送る場合も必ず“縦書き”でお礼状を作成してください。
また、仕事関係の人にハガキでお礼状を送る場合は、宛名面のみならず、文面の最後にも“差出人名”を記載しましょう。
よりフォーマルにしたい場合は、装飾のない無地の便せんを使ってください。
親しい関係の人に送る場合は横書きで書く
お礼状を親しい関係の人に送る場合は、“横書き”で作成しましょう。
なぜなら、横書きは“カジュアルな印象”を与えるからです。
代筆してもらう場合は“脇付”を変える
どうしてもお礼状を書けない場合は、代筆でお礼状を作成してもらいましょう。
しかし、代筆してもらう場合は、差出人の左下に言葉を書き加える必要があります。
書き加える言葉は代筆する人によって異なります。
どのように変わるかは、以下の表にまとめました。
代筆する人 | 変わる箇所 |
---|---|
夫に代わって妻が書く場合 | 名前の左下に“内”と書き加える |
妻以外が代筆する場合 | 名前の左下に“代”と書き加える |
内は“家内”、代は“代筆”であることを意味します。
また、代筆する場合は、代筆した旨を一言書き添えましょう。
出典:JR東海
お礼状の基本的な型
“丁寧なお礼状”にしたい場合は、以下の手順でお礼状を作成しましょう。
頭語を書く
まずは、頭語を書きましょう。
なぜなら、お礼状の文面は、頭語で始まり結語で終わるのが原則だからです。
頭語と結語の組み合わせはすでに決まっています。
そのため、以下の表を参考に正しい頭語を使ってください。
【ビジネス関係の人にお礼状を出す場合】
頭語 | 結語 |
---|---|
謹啓(きんけい) | 謹言(きんげん) |
謹呈(きんてい) | 謹白(きんぱく) |
恭啓(きょうけい) | 敬白(けいはく) |
謹んで申し上げます(差出人が女性の場合) | かしこ(差出人が女性の場合) |
【親しい関係の人にお礼状を出す場合】
頭語 | 結語 |
---|---|
拝啓(はいけい) | 敬具(けいぐ) |
拝呈(はいてい) | 敬白(けいはく) |
啓上(けいじょう) | 拝具(はいぐ) |
一筆申し上げます(差出人が女性の場合) | かしこ(差出人が女性の場合) |
出典:MIDORI
時候の挨拶
頭語を書いたら、その次は“時候の挨拶”を記載しましょう。
時候の挨拶は、月や時期で変わります。
例えば、7月の挨拶は猛暑の候、8月の挨拶は晩夏の候などが適切です。
相手の近況や健康を尋ねる
時候の挨拶を書いたら、次は“相手の近況や健康”を尋ねましょう。
あまり深く入り込まず、“お変わりなくお過ごしでしょうか”程度に留めておきましょう。
お礼と感謝の言葉を述べる
相手の近況や健康を尋ねたら、次は“お礼と感謝の言葉”を述べましょう。
ここでは、喜びや感謝の気持ちを具体的に記載しましょう。
相手の健康を気遣う
お礼と感謝の言葉を述べたら、次は“相手の健康”を気遣いましょう。
お礼状を7月に送るのであれば、“これから暑さが厳しくなる折、くれぐれもご自愛ください”という文章を書くイメージです。
結語と日付け・差出人名を書く
一通り文章を書いたら、結語で絞めてください。
頭語の段落でも説明しましたが、頭語と結語は適切な組み合わせがあります。
間違わないよう注意してください。
結語を書いて締めたら、最後は日付と差出人名を書きましょう。
代筆の場合は、必ず“脇付”も書いてください。
お中元をお返しする場合の注意点
基本、お中元をお返しする必要はありません。
しかし、どうしても品物をお返ししたいという場合もあるかと思います。
その場合の注意点は以下の通りです。
- お返しする時期に注意
- 品物の金額に注意
特に品物の金額には注意しましょう。
必ず、もらった品物と同等、あるいは低い値段のものを選んでください。
もらった品物よりも高いものを選ぶと、失礼にあたります。
ほかにも知っておきたい、お中元のマナー
お中元には、ほかにも知っておきたいマナーがたくさんあります。
ここでは、知っておきたいお中元のマナーをいくつかみてみましょう。
お中元・お歳暮の違いは?
お世話になっている人への贈り物といえば、お中元ともうひとつ、お歳暮がありますよね。
これらは一見同じような慣習ですが、実は少し違いがあるんです。
お中元・お歳暮とは?それぞれの意味や違い、マナーなどを紹介では、お中元・お歳暮の違いやマナーなどを紹介していますよ。
地域別!お中元を贈る時期
お中元は7~8月に贈るものと認識している人が多いはず。
実はお中元を贈るタイミングは、贈る相手の地域によって異なるんです。
お中元を贈ってよいのはいつからいつまで?エリア・地域別に紹介では、地域ごとにお中元を贈る時期をまとめました。
遠方の方に贈る場合などは、とくにチェックしておきたいですね。
お中元の相場はどれくらい?
お中元の価格は低すぎても失礼になってしまうし、高すぎても気をつわせてしまうため、贈る際に悩みがちなポイント。
贈る相手や関係性によって、お中元の相場は変わりますよ。
お中元の相場を贈る人別に紹介!1万円以上の品物は逆に失礼?では、贈る相手別にお中元の相場を紹介しています。
お中元にのしは必要か
お中元は、贈答品によく付けられている「のし」。
皆さんは「のし」は何のためについているのか知っていますか?
お中元の熨斗(のし)とは?基礎知識や書き方、注意点などを解説!では、お中元ののしについて徹底解説しています。
お中元の疑問やお悩みをまとめて解決!
お中元の疑問やお悩みは、以下の記事でまとめて解決しちゃいましょう。
お中元とは?贈る・もらったときのお中元マナーとはずさないお中元ギフトを幅広く紹介では、知っておきたいお中元のマナーとお中元にぴったりなギフトを紹介しています。
まとめ
今回は、お中元をもらったらお返しはするべきなのか説明しました。
繰り返しになりますが、基本品物をお返しする必要はありません。
ただ、お中元が届いた旨と感謝の気持ちを添えてお礼状を出しましょう。
お礼状は、出す相手によって書き方が異なります。
ビジネス関係の人に送る場合は縦書き、親しい関係の人に送る場合は横書きで作成しましょう。
ほかにも、お中元にはさまざまなマナーがあります。
お中元のマナーとは?では、社会人ならおさえておきたいお中元のマナーを紹介しているので、こちらもあわせてチェックしてみて。
※2021年06月16日現在の情報です。内容は変更になる場合があります。